上記に通ずることで、次の問いをヒントに考えて見ましょう。
ヤンキースの松井選手の代理人選択は正しいものだったでしょうか?
弊社は松井選手に実際に起きたある出来事、そして松井選手のシーズン直後のコメントに、日本人エージェントの優位性、必要性を見出し、そして松井選手が日本人エージェントを選択していたら彼の活躍は大きく違っていたと考えます。以下は、その内容です。
シーズンが始まるころ、チームの主力選手による会見がありました。松井選手は日本のころ同様に正装で会見に望もうとしました。ところがクラブハウスに行って気がつくのですが、他の選手全員がカジュアルな着こなし、慌ててネクタイを取りそしてワイシャツの袖をまくって応急処置でカジュアルを装うことになりました。
これは、松井選手のエージェントが外国であるため、松井側からのコンタクトがなければ言語の障害も伴ってコミュニケーションが松井選手と頻繁に取れていないことを物語っています。そして、日本語を話す相手でないために選手側からも疑問があっても積極的にコミュニケーションを取っていかない傾向が生まれていると思われます。また、米国人は聞いてこなければそこに問題はないと解釈しますので、日本人のように積極的に質問しない者とのコミュニケーションギャップが生まれやすくなってしまいます。
そしてもうひとつ、これはプレーについて大きな影響があったと思われる事柄ですが、松井選手がシーズン終了後、”東洋式のコンディショニングをどのように取り入れ直すかが来年の課題” と言っていた点です。
2003年シーズンの初頭松井選手は腰を痛め、シーズンを通して痛みを伴ってプレーをしたようです。日本だったらすぐに針灸、日本式のマッサージを取り入れ治療するのですが、外国人のエイジェントに腰が痛いと行っても日本式の治療法など頭に浮かんでこないでしょうし、それらを米国で手配するなど考えもしないでしょう。ここに、外国人エージェントが日本人選手にとって”心のよりどころ”になっていけないと言う事実の一角を見て取れるのではないでしょうか?
それはもとより、日本人エージェントだったら言われなくともそれらの処置をする準備をし、松井選手に要求される前に、それらの治療を進めているでしょう。アメリカ人にとってお客様は神様ではありませんし、言われていないことに気を使って行動したりしません。
我々は、エージェントは球団との交渉のみならず、選手の日常生活からプレーにいたるまでに決め細やかに配慮していける能力や気配りがなくては、選手の成功を支える裏方としての役割を果たせないと考えます。